専門用語一覧
値固め施工「値固め施工(ねぐらめしこう)」は、水道工事や建築工事などの施工現場で用いられる用語で配管や設備の位置や高さを正確に固定する作業を指します。特に、設備や機器の設置位置や高さを決め、それを確定させる工程を意味します。以下に値固め施工について詳しく説明します。
●目的
a.値固め施工の主な目的は、建物や施設内で、配管や機器、設備などの位置や高さを計画に基づいて正確に決定し確固とした位置に固定することです。
b.この作業は、後工程の施工や設置作業において、正確な位置に設備や機器を取り付けるために重要です。
●施工方法
a.プロジェクトの設計図や指示書に基づき各設備や機器の正確な位置や高さを測定します。
b.測定した位置や高さに基づきボルトやアンカーボルト、コンクリートなどを使用して設備や機器を確固とした位置に固定します。
●利用例
a.水道工事において給水管や排水管の位置を決定し、それを値固め施工によって固定します。
b.建物の電気設備工事において、コンセントや照明器具の位置や高さを確定し、値固め施工によって固定します。
●重要性
a.正確な位置と高さの設定は、後工程の施工や設備の取り付けに影響を与えるため、非常に重要です。
b.適切な値固め施工によって建物や施設の設備が正確に配置され、機能が確保されます。
値固め施工は、工事現場において精度と正確性が要求される作業であり建物や施設の耐久性や機能性を高めるために欠かせない工程となります。
水道修理における値固め施工について
水道修理における値固め施工は掘削後の埋め戻し時に地盤を安定させるための重要な工程であり施工の品質や耐久性に大きく影響する。特に地下埋設管の補修や交換作業では掘削によって地盤が緩みやすく適切な値固めを行わなければ路面沈下や配管の損傷が発生する可能性がある。使用する埋め戻し材は現場の状況に応じて選定され一般的には砕石や砂が用いられる。転圧機を使用して層ごとに締め固めることで均一な地盤を形成し、水道管周囲の支持力を高める。特に道路下の水道管修理では交通荷重の影響を受けるため十分な密度まで締め固めることが不可欠となる。施工不良によって埋め戻し材が沈下すると水道管に負荷がかかり接合部のズレや破損の原因となる。水が浸透しやすい箇所では透水性を考慮した材料を使用し排水機能を確保することも重要である。適切な値固め施工を行うことで地盤の安定性が向上し長期間にわたり安全な水道設備の維持が可能となる。